ボランティアレポート(3/11/2012~7/12/2012)

彼は実に努力家である。当初私が2009年にTATENO学校にお邪魔した時は、来校した生徒たちの自転車やバイクが盗まれないように、それらを管理する“ガードマン”であった。

それ以来、彼は独学に近い猛勉強で日本語を習得していき、現在に至っている。

彼は、いつも管理する生徒たちのバイクの上に座り、日本語教科書を開いて一日中勉強していた姿を今でも思い出す。家庭持ちで二人の子供がいる。今でもガードマンの役をこなしながら、一日3時間の授業を担当している。

全員ノートパソコン(PC)所有

それぞれ、PCを持ち始めた時期には差があるが、今や4人全員が所有している。

それぞれのPCにも特徴や性能の差があって面白い。性能は、人によってメモリーが512MB位のものから2GBと、極端な違いがあり、HDD60GBから500GBと同様に大きな違いがある。

共通しているのは、(ピセット先生を除き?)みんな自己負担で購入したもの。

  1. Tola先生は、Facebookの愛好者で、一日たりとも写真などの掲載や友人とのチャットを怠ることなく利用している。

また、授業にもPCの活用を取り入れ、“ヒアリングなどの聞き取り”や“書き取り”に盛んに利用している。

大学が終わって、受け持ちの授業の2時間くらい前にTATENOに来てじっくり準備している。

  1. Sovath先生

先生の中で、最もPC知識が豊富で、私も様々なソフトのインストールの仕方やクメール語のフォントの使い方などをいつも教えてもらっている。

私が日本出国数日前に、彼のパソコンが壊れてしまって使えない、と言ってきた。中古でいいから英語版のOSが入ったノートPCが欲しいとのこと。予算は300ドル。

日本で買って持っていくには、重量オーバーになるし、第一面倒くさい。国際郵便のEMSだと、航空便では取り扱ってくれない。理由はリチュウム電池の特殊性からくるもの(詳しくは省略します)。そこで船便はどうかと言うと、到着まで2~3か月、場合によってはそれ以上かかるかもしれないとの説明がある。

もっとも、NETで中古品のスペック等を調べてみると、クソみたいなものばっかり。

安いものは一万円台からあるが・・・・。

そこで、私は提案した。

カンボジアで買ったほうがいいよ!・・・・私も責任逃れができる。それよりも故障したとき、まともにカンボジアでは修理してくれないだろう。安物買いの銭失いになりかねない。

と言うわけで、プノンペンに着いて早速PCショップを一緒に訪ねてみた。

TOSHIBA , VAIO, DEL, HP, Acer等々豊富に並んでいる。コストパーフォマンスに優れているのはAcer. 但し、429$。

その日は、もう一軒別の店を回って、いったん帰ることにした。兎に角彼はすぐにでも欲しいばっかりで、気があせるらしい。

少し頭を冷やしたほうがいいと思った。あとは彼が決めるだけで、私はそれ以上関与しないことにした。

数日経ったら、彼はPCを手にTATENOに戻ってきた。Acerだった。

メモリー2GBHDD 500GBOSWindows7TATENOの先生方の中では、最もハイスペックなPC.である。

ここで面白いのは、私の場合、9月にNEC製に買い替えたのだが 、本体価格のほかに必ず、

Office やウィルスソフトに費用がかさむ。なんとカンボジアでは、両方とも無料で手に入る。勿論コピー物であるためメーカーの保証など全くないが、実用的には全然問題ないのである。

購入時に無償インストールしてくれるらしい。従って店頭価格がそのまま購入価格になる。

今のところカンボジアでは“消費税”なるものは存在しない。

カンボジアの人も、最近では特にウィルスには気を使っているようだ。校長のソチェットさんなんか、ウィルスソフトを入れなかったばっかりに、前に持っていたPCがダウンしてしまい、結局買い替える破目に陥ってしまったとか。私が持参したPCにもカンボジアに来て、ウィルスがたくさん入ってきた。別の先生のPCから、USBを介してあるソフトをインストールした瞬間に、である。

カンボジアにはいろんなウィルスがウヨウヨいるようだ。

  1. ピセット先生

彼のPCが最高傑作。日本のFUJITSU製である。とにかく古い。性能も一番劣る。

いつぞや、日本人に貰ったとか。

しかし彼は、毎日授業の前にはこのPCを使って準備に忙しい。彼の生徒は、レベルの差はある程度あるもののTATENOではハイレベルなコースで、特に“漢字”にも力をいれている。

私も彼から、漢字辞書他のソフト3種類をUSBを介してインストールさせてもらった。

ウィルス、ウヨウヨの彼のPCからである。

これらの辞書の一つは、漢字の“筆順”も表示され、もってこいのソフトである、私も“筆順”に自信がないときは重宝する。これらのソフトもすべてコピー。日本語を学ぶカンボジアの学生にはほとんど行き渡っているのではなかろうか。

彼のPCは最も劣り、能力的にも、もうこれ以上HDDに余裕が全くない。

日本でこのレベルのPCを探すことさえ不可能ではなかろうか。だから何かのソフトやデータを追加でインストールしたい時など、元々入っているソフトやデータを消すしか手がない。別付けのHDDを買えばいいのだろうが、一向にその気配もない。

ここまで言うと、疑問が湧いてこられる方もいるのではなかろうか?

果たして、彼のPCにはウィルスソフトは入っているの?と。

実はそれが入っていないのである。不思議でたまらない。今までウィルスに侵されていないのである。一体全体どうなっているんだ? と私も摩訶不思議!!!

そこで訊いてみた。

いまでウィルスが入ったことはないのか?“って。

彼曰く、“私のパソコンはもうウィルスに慣れました”と。

唖然としてしまった。

そんなこと言っていたら、その内ウィルスにやられるぞ“と私が言うと、

彼曰く、“いや、私のパソコンは、ウィルスソフトを入れる余裕がないんです。もうこれ以上何にもはいりません”と。“だからウィルスもはいってこないのです“と言いたげだ

笑いこけてしまった次第です。

でも、今でも彼のPCは健全そのものです?

とはいうものの、電源を入れてからの“立ち上がるまでの時間”が実に遅いのです。

途方に暮れるほど遅いのです。

彼曰く、“電源入れた後や、何かデータを立ち上げたい時は、クリックしてから十分に小便に行けます。戻ってきてからもまた行っても大丈夫です”と。これまた大笑いしてしまいました。

だから彼は、電源をOFFするのを忘れたのかどうか知りませんが、一晩中電源ONの日がよくあります。

結婚も間近に控えているし、目が飛び出るような費用が掛かるし、そんな余裕もないのです。

今ので充分!!!!

  1. オーン先生

最近、知り合いから譲ってもらったPCを使っている。いくらだったのかな?

その友人は、プロ並みの腕でコンピュータデザインを得意にしている。稼ぎも300$位あるのかな?

オーン先生も副業として稼ぎたいのか、腕磨きの練習に余念がない。学校が終わるとその友人から教授してもらうため、帰宅を急ぐ。

最近学校で、休み時間を利用してよく練習しているが、作り上げるデザインも徐々に様になってきている。

でも金を稼ぐまでには、片手間にやっていたのでは無理。趣味の世界で留めておくのが、いいのではなかろうか?

折角のパソコン。Word Excelを会得するほうが先だとは個人的には思うんですが・・・・。

いかがでしょうか。

この様に、PCもそれを使っている人も四者四様。

それにしてもTATENOの先生方もパソコンを縦横無尽に使いこなす時代に入ったかと思うと感慨一入!!

100ドル札の中に混ぜられて渡されたら、日本人は“人がいい“から、いちいち確認なんぞしない人が圧倒的。私もスーパーなどで買い物の際10000円札を出してお釣りをもらっても、いちいちその場で確認したこともない。確認しないというより、何か照れくささもあるのである。

それほど日本人はバカ正直者ぞろい。先ず、レジなんかでの意図的なごまかしは、皆無に近い。

日本以外の東南アジアの人々は、中国、韓国を含めしたたかである。

日本人の人の良さを逆手にとって、少しでもごまかそうとする。それなのに日本人は文句を言わない。そしてバカにされる。聞いた話では、銀行の窓口でさえ、わざわざ両替の際、小銭をたくさん渡して、いちいちチェックしづらくして渡すケースがあるという。そういう時に限って騙されている。一目も二目も相手が上なのである。こちらの人は、レストランでもカラオケ屋でも、明細書がきた際、入念にチェックする。払う方は払う方で、一銭たりとも多くは払うつもりもなく、むしろ文句を言ってでも値切ろうとする。企業の進出でもそうである。中○でも韓○でも、その抜け目なさをいやと言うほど感じる時がある。お互いそれで成り立っている社会なのである。添付写真の100ドル札の真贋のほどは如何に!比べるとわかりますが・・・・・・・・。

ASEAN会議とプノンペン(PP)経済特区(SEZ

17/11/2012

厳重な警備

明日18()から、20日までPPASEAN会議が開かれます。

18か国くらいが参加するのでしょうか。

PP中心部からやや離れたところにあるTATEO学校の西、約15Km位のところにPP国際空港(ポチェントン空港)があります。

昨日、ピセット先生とプノンペン経済特区(PPSEZ)を見に行くことにしました。経済特区があるところまでは、更に空港から5Kmくらい離れています。

17日の土曜日には、続々と各国の首脳がカンボジアへやってきます。

「涙の解散宣言首相」もやって来ます。それに備え、国道4号線沿道は厳重な警備が敷かれ始めていました。

通常街中でよく見る、水色の制服を着た“罰金取り”係りの交通警察官、薄い国防色の制服の”犯罪取締役”の警察官、どこの国も同じ濃い国防色の制服の”軍隊”さん、の3隊で警備中。

特に、軍隊さんは1グループ3台のトラックにそれぞれ13人ずつくらい分乗し、まさかの事態の備え、各所で待機している。やはりどこの国の兵隊さんも同じですが、3隊のうち兵隊さんが一番恰好いいですね。若いし、身長はあるし、スタイルもいいし。

それに比べ、特に交通警察官は“でっぷり”している連中が多く、あまり危機には対応できないと思われる連中が目立ちます。

明日はきっと、空港に通ずる国道4号線は全面交通規制が敷かれ、一般車の通行は不可能でしょう。

日本ではあまり考えられませんが、カンボジア政府の指示で、”公立学校”は小学校から大学まで全面休校とのこと。特に4号線沿線から、ASEAN会議会場までの間にある”プノンペン大学”や”国際外国語大学(IFL)“をはじめ、ほとんど関係のない場所に位置する”農業大学”などの国立大学も同様である。

通学に影響するなどの理由や、不必要な交通混雑を避けるためだと思う。日本では余程の国際会議でも、一時的な交通規制はあっても、ここまではないのでは?

おかげで、TATENOに来る生徒たちもすでに16日の金曜日当たりから欠席者が目立つようになってきている。地方から大学などに来ている学生などは“これ幸い“に出身地の田舎に帰省する連中もいるとか。農業大学生のソックン君などは、”火曜日までTATENOには来ません”と言って、帰って行った。

大学生や、若者がTATENOの生徒の大半を占めていますので、恐らく来週前半はTATENOも閑古鳥が鳴いているのではないでしょうか。まして、先般前国王が亡くなられ、2729までの恒例の”水祭り“も中止されたとはいえ、その期間は国民の“休日”。

ひょっとしたら、これからの2週間はTATENOも開店休業状態か?特に今年は”水祭り”が週の半ばに当たるため、月曜や金曜は、ほとんどの生徒が休むのではないかと思います。

私にとっては、時間ばかり持て余して、やることがない。カンボジア語の勉強?でもするしかない。

PP SEZ

プノンペン経済特区は、コッコン(1750ha)、シアヌークビル(1688ha)、ポイぺト(467ha)などに次ぐ規模の経済特区で、350haの広さがあります。ここは、シアヌークビル同様日本からの相当な支援のもと開発され、日本からの進出決定企業はすでに100社あまりに上るとのことです。

でも、解放めまぐるしい、ミャンマーには先を越されそうですが・・・・。

この特区のゲートでは、ガードマンが警備に当たっており、ピセット先生の交渉の上何とか入区を許された。というのも、TATENOの生徒の中にこの特区で働いている生徒がいるのです。

働いている企業は”ミネベア”。ここの事務職で、月給500ドル余りと言いますから、カンボジアでは中の上くらいの収入。50人くらいの部下を指揮して、ピセット先生の3倍以上の給料をもらっている。しかしながら、彼は所謂“中間管理職”。上からと下からの板挟みになって毎日苦労しているとか。彼は、英語とタイ語に堪能で、その上日本語まで学んでいる。妹もミネベアで働いており、いつも一緒にTATNO600からの授業にやってくる。7時にTATENOの授業が終わると、会社(工場)に向かう。

特区のゲートから、5分くらいバイクで走ると”ミネベア”の工場(1200人くらい働いているとか)が見えてくる。途中“味の素”の工場(150人くらい)もある。